事例| 猫2匹と犬2匹、そして人間が共存する空間へ   “理想”を具現化できた2度目のリノベーション

公開日

「猫たちがキャットウォークを歩いたり、犬たちがリビングで追いかけっこをしたり。そんな光景を見ながら、じわじわと幸せを感じています」

そう話してくださったのは、2022年末に自宅のリノベーションをされたT様です。猫2匹、犬2匹と一緒に都内のマンションに暮らしているT様は、内装の修繕をきっかけに全面リノベーションを決意しました。最初は「キッチンの移動と、フローリングの修繕」を考えていましたが、デザイナーとの打合せの中で、徐々に“理想の住まい”を見つけていったそうです。

 

  • 施主:T様
  • 家族構成:単身、猫2匹と犬2匹
  • リノベーションした背景:フローリングの老朽化
  • 建物種別:マンション
  • 築年数:築42年
  • 費用:約1,200万円
  • 延床面積:約60㎡
  • 工期:約2ヶ月

リノベーション後のLDK(入口からの撮影)

 

中途半端に完成してしまった新居
20年の歳月を経て再度リノベーションへ

施主のT様。愛犬と一緒に

 

――今回どのような経緯でリノベーションを決めたのでしょうか。

久々に家に遊びにきた母が、老朽化したフローリングを見て「限界ね」と言ったんです。それを聞いて、リノベーションをするタイミングだと考えました。実は20年前、この部屋を購入した際にも一度、リノベーションをしています。当時は大手の会社に頼みました。

 

――最初のリノベーションはどのような内容でしたか。

この部屋の間取りは当初、2DKでした。廊下から入ってすぐ目の前にキッチン、その奥にダイニングスペース。そして右側に和室が2間、障子で仕切られていました。そのため最初は、手前の和室の畳を残したまま、キッチンとの間の壁を取っ払い、L字型にDKをつなげました。ただ、なにせ当時は、お金もない、知識もない、周りにも家を買う人がいない。そんな状態だったので、どのように依頼していいのかわからなかったのです。結果、中途半端な仕上がりになってしまいました。例えば、洗面所のドアはそのままで、リビングにつながるドアだけ変えたら、高さが違って不格好に見えてしまうなど。そのまま20年過ごしましたが、住んでいて気になるところだらけでしたね。今だからこそ、リノベーションという言葉が主流ですが、当時は、まだリフォームと言っていたと思います。

 

――今回のリノベーションの目的は?

フローリングや畳の消耗も気になっていたので、フローリングを変えること、和室をなくすことを考えていました。あとは、キッチンの移動です。廊下からDKに入ってすぐ目の前にキッチンがあり、出入りするたびにその前を通らなければいけません。同じI型で壁付けのキッチンで良いので、動線から外れる場所に移動させたいと考えていました。

 

――今回、リノベーションを急がれていたと伺いました。

年始には施設暮らしの父を、家に泊める予定があったので、年末までに施工を完了させたかったんです。また犬が年老いているので、真冬に仮住まいへ引越しとなると、体力面・精神面で負担がかかって心配です。そのため、年内にできなければリノベーションはしない、とさえ考えていました。

 

出入口側、前和室スペースから撮影。画像右側の仕切られた区画の手前も和室でしたが、リノベーションで全面フローリングに変更

 

デザリノのスピード感に感動!
10月末にスタートして年内の施工完了を目指す

 

――デザリノに決められた理由を教えていただけますか。

スピード感に驚いて、お願いしました。5月からいくつかの会社に問い合わせを始めて、相談しましたが、いずれも満足のいく打ち合わせができず……5ヶ月が過ぎました。10月末になっても話がまとまらなかったので、友人に相談をしたところ、デザリノを見つけてくれたんです。忘れもしません! 金曜日の夜中の2時に問合せメールを送りました。「土日をはさむし、気長に待とう」と考えていたら、土曜の朝、営業の中村さんからお電話をいただき、週明けには打合せに来てくださることになりました……。「なんて対応が早いんだろう」と感動すら覚えました。また、もう年末まで2ヶ月もないタイミングでの依頼なのに、「年内の施工完了」という要望にも応えようとしてくれたのも決め手のひとつです。

 

――デザリノに依頼してからの流れを教えていただけますか。

電話してからが早かったですね。2回の打合せで施工プランをまとめて、発注後、すぐに引越し業者と仮住まいの手配をしました。打合せから仮住まいに移るまでの期間は、2週間程度じゃないでしょうか。タイトなスケジュールなので、デザイナーの小沼景さんと施工担当者さんが初めから一堂に会し、効率良く打ち合わせを進めていただきました。

 

――仮住まいはどのように決められたのでしょうか。ペットがいると探すのは難しそうです。

中村さんが、ペット可能な仮住まい先を調べてくれましたが、なかなか見つからず、工事がスタート出来ないかもしれないと危惧したのですが、私は幸運にも、実家が空き家状態だったので、そちらを利用しました。

 

――発注後はどのような打ち合わせをされましたか。

最短スケジュールで工期を組んでいただいたので、解体工事をスタートしていただきながら、その間に、メーカーのショールームを周ってキッチンやユニットバスやトイレなどの水廻りを探したり、床材や壁紙の素材を決定したり、大忙しでしたね。

 

迷ったときに背中を押してくれた一言
「こだわりは貫いたほうがいい」

デッサンを描いても伝えたかった、念願のステンレス製キッチン

 

――今回のリノベーションの目的である「キッチン」でこだわったところはありますか。

当初からステンレスのシステムキッチンを希望していました。家電を置くスペースや位置、壁面のタイルなど、具体的にイメージしていたので、それをイラストに起こして小沼さんにお渡ししました。キッチンの設置可能場所は決まっていたので、打ち合わせはスムーズに進んだと思います。でもショールームを見て周ったとき、白い大理石風のキッチンにも目移りして、悩んで、だんだん私自身も何がベストかわからなくなってきてしまったんです。そんなとき中村さんに「ステンレスを通しましょう」と背中を押してくれたので、自分が描いたイメージ図に立ち戻ることができました。完成後、私のこだわりが忠実に再現されていたのを見て、嬉しかったですね。

 

濃い色の「ウォールナット」を選んだフローリングは、黒の窓枠とも相まってシックな印象に

 

LDK横の寝室も畳を取り除いて洋室へ一変。壁には、大容量のクローゼットを設置

 

玄関から廊下にかけての壁面は一面クローゼットに変更

 

可変式の棚を内部に設置。部屋側にはバーをつけてコートなどの外衣を掛けられるようにしている

 

――念願のキッチンや床のリノベーション以外で、デザイナーからの提案で印象的だったことはありますか。

収納をつくるうえで、小沼さんから、何をどこに入れるのか「先に、物の住所を決めてほしい」と言われたことが印象的でした。クローゼット内は、「物の住所」に合わせて、棚やバーなどが設置されました。特に玄関のクローゼットは、ドアに近い方にはゴルフバッグや犬用カートなど取り出してすぐ外に出せる大物を、真ん中には靴を、部屋側には仕事用品やコートなどを入れられるように、造作を分けています。

 

――T様が使いやすい仕様になったのですね。

それまで、私はとりあえず、棚とか収納をつくっておけば、あとは入れるだけで大丈夫だろうと楽観視していたんです。でもこの細かな仕分けが、引越し後にとても役に立って…。結局、仮住まいと自宅の行き来で計2回引越ししたにもかかわらず、忙しくて全然荷物を整理できませんでした。でも「物の住所」を決めていたので、引越し後はそこに物を入れるだけ、入らないものは捨てるだけで、整理が簡単! それまで使っていた、細々としたものを整理する収納ラックもしっかりフィットしたので、驚いています。

 

――今回お部屋を拝見して、家具が少ないことにも驚きました。引越しで入れ替えられたのでしょうか。

そうですね、それも小沼さんのアドバイスでした。例えば玄関では、元々既製品の大きなシューズクローゼットを使っていました。玄関にフィットしていたので、リノベーション後も残しても良いかなと考えていたんですよ、自分なりに使い慣れていましたし。けれども小沼さんから「全体が新しいのに、シューズクローゼットだけ古いと気になりますよ」と言われてハッと気づき……(笑) 結果、玄関だけでなく、ほかの部屋も新しく設えた収納や造作に合わせて、ほとんどの家具を処分しました。結果、部屋も広々して、心機一転できました。

 

営業とデザイナーで
ペットを気遣った住まいの提案

猫用のアスレチック兼収納棚をLDKの壁面に造作

 

――リノベーションで印象的だったことを教えてください。

猫派の中村さんと、犬派の小沼さんがタッグを組んで、ペットと私双方にとって快適な暮らしを提案してくれたことです。お二人とも実際にペットを飼われているので、生活しないとわからないポイントを教えてくれました。例えば、洗面所の扉です。ペット用のトイレを足元に置いていたので、小沼さんの案で、出入りしやすいように開けっ放しできる引き戸にしました。そこにすかさず、中村さんが「床はレールの溝をなくしたほうが、トイレの砂が詰まることなく掃除が楽です」と助言してくれたんです。細かな、でも大切なポイントです。今とても助かっています。

 

洗面所の引き戸は吊り下げ式で、掃除も簡単に

 

 

――リビングの造作棚は、小沼さんのアイディアですか?

いえ、私の希望です。当初の予定にはありませんでしたが、リノベーションプランを練る過程で、せっかくなら猫が楽しめるような造作を入れたいと考えるようになりました。猫たちはまだ1~2歳で、犬たちに比べると家族になりたてです。室内飼いなので、外に出られない分、おうちの中で幸せを感じてほしい。どうやったら猫たちが幸せに暮らせるのか手探り状態でした。色々私のほうでも探したのですが、値段がマッチせず。最後は中村さんより、小沼さんとは別の方で、家具の造作が得意なデザイナーさんをご紹介いただきました。そのデザイナーさん自身も猫を飼われているというので、とても心強い味方でした。

 

――どんな造作をイメージしていたのでしょうか。

ぼんやりとイメージしていたのは、猫が遊べる階段状の棚です。そのイメージに、デザイナーさんが「ドア側の段差が高くなっていて、段々下がっていったほうが部屋は広く見える」と肉付けしてくれました。さらにキャットウォークや爪とぎの柱も提案いただき、最終的に、壁一面のアスレチック仕様に仕上がりました。

 

――造作の中は棚になっているんですね。

しっかりと奥ゆきがあって、収納棚としても優秀です。掃除道具や、これまで出しっぱなしにしていた仕事用のミシンもすっぽり隠れます。収納力がある分、床に置く家具を極力減らすことができ、リビングスペースは犬たちが追いかけっこをできるくらい広さを確保できました。また、掃除もとても楽です。お掃除ロボットを購入しようか検討していましたが、いらないくらい、簡単にできるのも助かります。

 

階段のうえが猫たちのリラックススペース

 

犬と猫それぞれの生活ゾーンを守ることができるのも造作の良いところ

 

家具の数をミニマムにできたことで広々とスペースを確保

 

――オンリーワンのリノベーションが完成していかがですか。

じわじわと、幸せをかみしめています。12月28日に引き渡しで、年末年始は大忙しだったので、心の余裕がありませんでした。でも、ようやく落ち着いて、猫たちがキャットウォークを悠々と歩いていたり、犬たちがリラックスして寝ていたりする姿を見ると、幸せに感じます。
最初は、キッチンと床を変えたい、というピンポイントの要望でしたが、相談を重ねるうちに全体的な内装のバランス、雰囲気が具体化していき、希望も増えていきました。リノベーションで具体的なイメージがある部分、そうでない部分、どちらも小沼さんは寄り添いながらプラスアルファの提案をしてくださり、理想の住まいにたどり着くことができました。営業担当者とデザイナーさんがタグを組んで伴走してくださったデザリノさんはとても頼もしく心強かったです!

このリノベーションを担当したデザイナーの詳細情報

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