理想のキッチンが必ず手に入る「リノベーション」のコツ・費用・おしゃれ事例などをご紹介
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生活に欠かせない水回り。中でもキッチンは毎日使うからこそ、こだわりが出やすく、リノベーションの要望が多い場所でもあります。しかし、キッチンのカタログを見てみても、デザインや機能もバリエーション豊富で、どのように選んだら良いのかわかりません!
キッチンのリノベーションを成功させるには一体どうしたら良いのでしょうか。そこで理想のキッチンを手に入れるために、間取りやパーツなどの選び方、カラーコーディネート方法、費用感などリノベーションのコツを詳しくご紹介します!
目次
キッチンで何がしたい?理想のキッチン像を明確にしよう!
キッチンは、家族構成や利用頻度によって使い勝手が異なります。キッチンのリノベーションを依頼する前に、まずは以下の手順で自分が目指す理想のキッチン像を明確にしましょう。
現状のキッチンで改善したいポイントを整理
まずは現状のキッチンで改善したいポイントを整理しましょう。手元が暗い、人とすれ違うことができない、調理台が狭いなど、日々使っている中で感じた改善ポイントを箇条書きで書き出し、優先順位を決めておきます。
キッチンのイメージを膨らませる
次にリフォーム関連の書籍やWEBサイトに掲載されている施工事例などを見て、キッチンのイメージを膨らませましょう。複数のイメージを選んだら、「収納が多そう」「日光が差し込んで明るい雰囲気」など、どこが気に入ったかを書き出してみると、より具体的なリノベーション内容を練ることができます。
キッチンの間取りを決める
キッチンのキャビネットをどのように配置するかを決めます。オリジナルで考えるというよりは、一列に並ぶ「I型」、対面式の「II型」など定型の間取りがあるので、理想に近いタイプのものを選びましょう。
I型やII型の詳細ついては、のちほど詳しくご説明します。
必要な設備の優先順位を決める
最後に現実的な予算を決めて、改善したい優先度順にリノベーションで導入する設備を選びましょう。万が一、予算がオーバーしたときに、どれを諦めるかをすぐに判断できます。
あなたの憧れの間取りは?間取り別のメリット&デメリット
キッチンの間取りにはどのようなものがあるのでしょうか。それぞれの特徴とメリット、デメリットを把握して、自宅にぴったりのものを選びましょう。
アイランドキッチン
アイランドキッチンは、孤島のように壁面から離れた場所に独立して設置されたキッチンを指します。おしゃれで開放感があるデザインが人気ですが、ほかの間取りのキッチンならば4.5畳で足りるところ、アイランドキッチンの設置には6畳ほど必要になります。
【メリット】
- 開放感がある
- キッチンを囲んで、複数人数で調理できる
- 対面のリビングにいる人とコミュニケーションが取りやすい
【デメリット】
- 設置には広いスペースが必要
- キッチンが丸見えで整理整頓が必須
- 収納スペースが少ない
- 価格が一般的なキッチンよりも1.5~2倍ほど高い
ペニンシュラキッチン
左右どちらかの側面が壁にくっついていて、半島(ペニンシュラ)のように突き出して設置されたキッチンを指します。「対面キッチン」の一種で、比較的限られたスペースにも設置しやすく、キッチン前部を広くすればテーブルカウンターとしても兼用できます。
【メリット】
- 開放感がある
- 対面のリビングにいる人とコミュニケーションが取りやすい
- 手元隠しや、配膳スペースの確保など工夫ができる
【デメリット】
- 収納スペースが少ない
- 煙・においがリビングまで広がる
I型、Ⅱ型、L型、U型
キッチンの間取りは、基本的に各設備の位置関係を文字の形で表現します。I型、II型、L型、U型の4タイプそれぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
I型キッチン
コンロ、シンク、調理台が一列に並んで壁付けされたキッチンを指します。一般的に冷蔵庫や食器棚を並びで置くことが多いため、動線がヨコに長くなりやすいのが特徴です。
【メリット】
- 設置面積が少なくて済む
- 価格が他と比べてリーズナブル
【デメリット】
- 横に広がりがちで、動線が悪くなる
- リビング側からキッチンが丸見え
II型キッチン
シンク台とコンロ台が背中合わせで並列しているレイアウトのキッチンです。セパレート型キッチンとも呼ばれており、壁付け+ペニンシュラ、または壁付け+アイランド型の組み合わせがあります。
【メリット】
- 作業動線が短くなる
- 作業スペースが広い
- 収納スペースが多い
【デメリット】
- 調理台や水切りカゴがシンクと別の列にある場合、洗ったものを運ぶとき、床に水が垂れる
- 設置に広い面積が必要
- いちいち体の向きを変えなければいけない
L型キッチン
キャビネットをL字型に配置したキッチンで、コンロとシンクは90度で向かい合うように設置されるのが一般的です。L字の一方の辺が壁につきます。
【メリット】
- 作業スペースが広い
- 作業動線が短い
【デメリット】
- L字の直角部分がデッドスペースになりやすい
- 設置には広い面積が必要
U型キッチン
キャビネットがコの字型にレイアウトされたキッチン。中央部分に立てば、シンク・コンロ・調理台に手が届きやすいため、作業動線を短くできます。U型の多くはすべてセットになった機能的なシステムキッチンとして販売されています。
【メリット】
- 作業動線が短くなる
- 作業スペースが広い
- 収納スペースが多い
【デメリット】
- 設置には広い面積が必要
- U字の直角部分がデッドスペースになりやすい
- 価格が一般的なキッチンよりも高め
キッチンパーツを取捨選択して費用を合わせよう
キッチンの間取りを選んだら、次はキッチンの種類やパーツを考えましょう。キッチンのリノベーション費用は設備の種類、材質や機能の違いによって異なります。予算と相談しながら、取り替えるもの、新たにつけるもの、なくすもの、そして現状を活かすものの4種類に分けて考えましょう。
収納ユニット(フロアキャビネット、ウォールキャビネット、トールキャビネット)
収納ユニットは主に3種類です。収納量に合わせてどれを選択するか検討しましょう。
出し入れが簡単なフロアキャビネット
コンロやシンク台の下を活用した、引き出し式のキャビネットです。奥までたっぷり収納できて、しかも取り出しやすいという利点があります。
天井の空間を有効活用するウォールキャビネット
壁上部のデッドスペースを有効活用して、戸棚を取り付ける「吊戸棚」を指します。昇降式のものもあり、使うときだけ棚を手の届くところまでスライドさせることもできます。
大容量でまとめて収納できるトールキャビネット
床から天井までの高さがあり、食材やキッチン用品類のストック、食器などまとめて収納できる大容量のキャビネットです。デッドスペースになりやすいキッチンのコーナー部分を活かしたウォークインクローゼットタイプもあります。
ビルトイン機器(食器洗い乾燥機、オーブンレンジ、浄水器等)
食器洗い乾燥機などを据え置き型ではなく、シンク台などに組み込む「ビルトイン機器」を選ぶと、すっきりとした見た目の洗練されたキッチンになります。ただし、必要なくなって廃棄する際は、もう一度キャビネット全体で取り換えなければいけないので注意しましょう。
食器洗い乾燥機
汚れた食器や調理器具を自動で洗浄&乾燥をしてくれる食器洗い乾燥機は、家事の時間を大幅に短縮できるだけでなく、手洗いよりも節水できて経済的です。ビルトイン型は、据え置き型よりも洗浄時の音が静かな傾向なので、就寝中も活躍します。共働きで忙しい家庭では重宝すること間違いなしです。
火力が強いオーブン
コンロの下に埋め込むビルトイン型のオーブンは、据え置き型よりも強い火力で調理できます。ただし収納スペースが減ってしまうので、キャビネットの収納量と併せて採用を検討しましょう。
浄水器
より安心して水道水を飲むことができ、料理にも活用しやすくなる浄水器。ビルトイン浄水器には3種類あり、水を浄化させる速度やカートリッジ交換時期がそれぞれ異なります。
- アンダーシンクタイプ:シンク下に浄水器を設置するタイプ。現状の水栓に取り付けることができます
- カウンターオンタイプ:メインの水栓とは別に、浄水器専用水栓を設置するタイプ
- スパウトインタイプ:メイン水栓のシャワーヘッド部分にカートリッジを内蔵し、ボタンひとつで浄水に切り替えられるタイプ
ワークトップ、シンク、キッチン水栓、レンジフード、コンロ
キッチンの印象に大きな影響を与える重要なパーツは、まだまだたくさんあります。
ワークトップ(天板)
調理や下ごしらえなどを行うカウンターで、ステンレスや、人工(人造)大理石が一般的に用いられています。デザイン性だけでなく、掃除のしやすさや耐熱性など機能面もしっかり確認しましょう。
シンク
シンクの材質は主に、耐熱性、耐久性、耐摩耗性に優れたステンレスと、しっとりとした質感で手入れもしやすい人造大理石の2種類が用いられています。ワークトップとのコーディネートを考えて選ぶと良いでしょう。
キッチン水栓
バリエーション豊富な水栓は、ハンドルやレバーの形状だけでなく、機能面も考慮しましょう。手や物を近づけると水が出る「タッチレス水栓」、浄水も同じ水栓で出てくる「オールインワン浄水栓」、胴部分がコードで伸びてシンクの隅まで簡単に洗える「ハンドシャワー水栓」などさまざまです。
レンジフード
レンジフードはキッチンの間取りによって設置方式を選びます。コンロと連動して換気扇が稼働するものや、常時換気して湿気や汚れた空気を排出するものなど、プラスアルファの機能面も併せて検討しましょう。
コンロ
コンロは、ガスコンロかIHヒーターのどちらかを選びます。それぞれの長所・短所を把握して、自宅に合ったものを選びましょう
- ガスコンロ:火加減を微調整でき、使う調理器具の材質や形を選びません。中華鍋を使った炒め物や炙り調理など、直火が必要な料理にガスは欠かせません
- IHヒーター:火を使わないため、子どもがいる家庭は安心です。フラットなのでお手入れが楽で、調理中に部屋が暑くなりにくいのも特徴。ガス代を安くおさえたい人におすすめです
マンションと戸建てのキッチンリノベーションはどう違う?
マンションのリノベーションは、戸建てと違って構造上、管理規約上の制約があります。リノベーションを考えている場合は、まず管理規約を確認し、不明な点は管理組合もしくは管理会社に相談しましょう。キッチンの場合は、以下のようなケースに注意が必要です。
キッチンの場所を動かす場合
マンションの給排水管や排気ダクト、電気の配線など、動かすことができない場合があります。特に排水管の場合、勾配がつけられないと水が流れにくくなるので、注意しましょう。
新たな調理器具の導入
マンションでは一戸あたりの電気容量に上限があるため、新たな調理器具を設置する場合は、管理組合への確認が必要です。特に人気のIHヒーターは、200Vの電圧が必要なものが多く、古いマンションでは電気容量を上げる必要があるかもしれません。
床材の変更
多くのマンションでは下の階の住民への配慮から、管理規約に「防音規定」が定められています。この基準を満たす床材でリフォームを行わなければいけないので、規約を必ず確認しましょう。
費用の相場はどれくらい?自分の予算と比べてみよう
キッチンのリノベーション予算を簡単に分けると、キッチン設備の本体価格と工事費の2種類があります。レイアウトを変更するなど、工事の規模感によって費用は大きく変わります。ではリノベーションの予算はどのくらいを見ておけばよいのでしょうか。目安となる金額を、事例と一緒にご紹介します。
50万円未満の場合
古くなった機器を新しいものに交換するなど、現状のシステムキッチンを活かして、部分的に設備をグレードアップする費用感です。
50~150万円未満の場合
現在のキッチン位置と間取りを維持して、本体設備を丸ごと新調する費用感です。選ぶ設備によって金額は大きく変わりますが、交換する場合は50~60万円、新しい機器を追加で設置する場合は100~150万円の予算を見ておきましょう。
150~250万円未満の場合
キッチンのレイアウトや位置を変える費用感です。設備代だけでなく、キッチン周辺の床や壁、配管などの工事費用が含まれています。
250万円以上の場合
LDK全体のレイアウトを変更するなど、キッチンだけでなく住まいの大部分をリフォームする費用感。工事は広範囲にわたるので、多めに予算を見ておきましょう。
おしゃれなキッチンリノベーション事例をご紹介
では実際にリノベーションをするとどのようにキッチンは生まれ変わるのでしょうか。デザリノのデザイナー・小沼景さんが手がけたキッチンリノベーションの事例をご紹介します。
クローズドキッチンからペニンシュラキッチンへ
今回リノベーションのご依頼を頂いたのは、東京都内にあるマンションのキッチンです。リフォーム前のキッチンは、横のダイニングルームと壁で遮られていました。クローズドキッチンの採光は、奥のベランダにつながるドアのみだったため、照明はあるものの、暗く閉ざされた印象でした。
そこでキッチンの位置はそのままに、壁を抜き、LDKで空間をつなげました。設備もペニンシュラ型キッチンに入れ替え、壁側には収納がたっぷり入るウォールキャビネットと、調理が楽しくなる広々としたカウンターを設置しました。また、お客さまのご希望より、照明やモザイクタイルにもこだわって配置しています。
キッチンの設備だけでなく、LDK全体をライトベージュやホワイトなどの明るいトーンで統一しているため、窓から差し込む太陽の光が部屋全体を回り、昼間は照明がなくても明るい印象です。こだわりのモザイクタイルにも光が反射してキラキラと輝きます。
リノベーションのトータル費用
今回のリフォームにかかったトータルの費用は以下になります。
- 種類:住宅(マンション)
- 地域:東京都目黒区(都立大学)
- 間取り:キッチン部分
- 延床面積:70平方メートル(マンション全体)
- 詳細:内装工事一式
- 費用:600万円
デザイナー紹介
今回の案件を担当したデザイナーの小沼景(こぬま けい)さんは、大手ハウスメーカーでの設計、リフォーム会社での内装設計を経て、2002年に独立。現在は株式会社デコラホームステージングの代表を務めています。個人・法人問わず、店舗、オフィス、マンション、アパート、一戸建てと多種多様なリフォームを行っており、その実績はリフォームリノベーションだけでなんと約4,500件!
小沼さんは、「ホームステージング」という、売り出し中の物件の室内をモデルルームのように演出するテクニックを駆使し、設計とインテリアデザインを一緒に提案することを得意としています。図面の段階から、インテリアを一緒にご提案することで、お客さまはより具体的に、リアルに空間やリノベーション後の生活を想像できます。
さらに小沼さんは打ち合わせの際に、お客さまへ詳細なヒアリングをすることを大切にしています。お客さまが普段どのように生活をされているのか、収納量はどれくらいあるのか、などを細かくヒアリングをすることで、よりお客さま自身が暮らしやすいと感じる居心地の良い空間づくりを目指しています。
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理想のキッチンリノベを実現させるには?
理想のキッチンを実現するカギは、普段の生活の中にあります。長年使い慣れて見えにくくなってしまった、現状のキッチンの“不便さ”を見つけることができれば、あとはその不便さを解消するキッチン設備を当てはめるだけです。
しかし、あれもこれもと新しい設備を選んでしまっては、予算内には収まりません。そんなときはデザリノのデザイナーにご相談ください。プロの目線で、お客さまも気付かなかった不便さを見つけ出し、ご満足いただけるようなリノベーションプランをご提案致します。気になった方は、ぜひデザリノまでお問合せください。
デザリノについて、3分で分かる資料です。
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